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どれぐらい歩いたのだろう。
空也の視界にボンヤリと灯りが見えた
それに向かい歩いていくたびに道が広くなっていく。
気づけば、道幅は車一つが通れそうな広さになっていた
空也は灯りに向かい歩き出す
トンネル。
街灯。
空也は灯りに向かっていくと、そこはトンネルの入り口だった。
街灯が一つポツンと入り口に立っておりそれはずっとそこにいたような印象を受ける
トンネルはやや長いのか曲がっているのか?
ポッカリと口を開いたその中は真っ暗だった
空也はふと周りを見渡すと道の隅っこに 小さな石が詰まれたりしていた
それはまるで墓石のような…
よく見ると小さな壊れた鳥居や、崩れてボロボロになった地蔵など、
何故か神秘的な物がたくさんあった
しかしそれは、全てあとかたも無く崩れていて、
まるで墓場に見えた。
空也は気付けば自分がそれらに向かって手を合わせていた
何故か、そうしないといけない気がしていけなかった。
一分かそこら手を合わせていた空也はトンネルの方向を向き
後ろを振り向く…
闇に覆われ何も見えない。
空也はふぅと、息を吐き
トンネルに入っていった。
イン。
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