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……
空也の頭の中は、かつてない程に混乱していた
トンネルは何も変な所はなかった。
が抜け出した後が問題だ。
出口に近付いた瞬間眩い光に目を瞑った瞬間。
そこには紺碧の空とどこまでも続く緑の大地が広がったいた
「は、あ?、えっ?」
空也は思わず尻餅を付く
息が上手くできない
吸っているのか吐いているのかすら分からない。
震える手で、頬をつねる。
先程まで夜風に当たっていたそれらは確かに感覚こそ鈍くなっていたものの確かに痛みを空也に伝えた。
夢じゃない。
そう思った瞬間空也の目から涙が溢れ出した。
「うえあ、ううううううううあああああああ!!!ぁぁぁぁぁぁ」
パニック。
空也の脳は今自分の身に起こった事にパニックを起こしていた。
こんな時どうしたらいいか空也は分からない。
なので一番手っ取り早い方法を取った。
すなわちパニック。
考える事を放棄し、只、只パニック状態に陥る。
それを空也は選んだ。
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