路地裏

6/7
前へ
/19ページ
次へ
「取りあえずさ。3つに別れて逃げない?」 春がそう提案すると二人は頷く 三人は歯車のようにがっちりハマっていた 空也が、敵を見つけ 林也が敵を倒し 春が止める。 三人は三人でいるから 世界に負けなかった。 勉強とスポーツしてればいい 成績が良く良い大学に入った者が動かす世の中。 ペーパーテストで全てを決めて、彼らが何を出来てどんな人間なのかを見ようともしない大人達。 それらに、彼らは負けなかった。 三人いたなら何でも出来る。 口には絶対出さない 恥ずかしいからだ。 それでも三人は信じている 俺達は何でも出来る。 三人一緒ならー 春が拳を突き出す 林也も突き出す 空也も。 三人は拳を突き合わせ ーしくじんなよ ーおまえ等もな ー無事逃げたら姉さんの手料理みんなで食べよう。 へへへと、三人はニヤリとした 三人はそれぞれバラバラの方向へ走り出す また三人で遊ぶ為。 また三人の世界を回す為に。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加