プロローグ

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と、そんな事をぼぉーっと考えていると。 嫌な、感触がした。 体中を駆け巡る悪寒。全身を蛇が這っているような感覚。鳥肌が立つなんてレベルじゃ済まされない、決して許容できないその、ボクのお 尻 を 這 う 手の感触――! 結論から言おう。チカンだ! ボクはお尻を触っている後ろの人に肘鉄を入れ、対角線上にに少し距離を取った。 そしてそのまま睨み付ける。 背は高め。逆立った金髪に細身の体。顔立ちが整っているがゆえに、にやけた表情が変態さを際立たせる。 「……何するんですか」 ボクは精一杯ドスの効いた声で言った。
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