プロローグ

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「どうした、女。そんな怖い顔をしては、せっかくの美貌が台無しだ」 一瞬で真面目な顔に戻る金髪。ハッキリ言ってキモい。 「御託はいいです。それよりどうしてボクのお尻を触ったのか、教えてもらいましょうか」 他の乗客から侮蔑の視線が浴びせられる。それをものともせず、金髪は言った。 「何だ、気付かれてたのか……」 真性の馬鹿だった! 「まあいい。俺様に触られただけでも光栄に思え。……して女、俺様と茶でも如何かな?」 もしかして……口説いてるんだろうか。どうも救いようの無い頭の持ち主らしい。 というか、いい加減ボクも怒り心頭だ。
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