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また金髪が話し始めたが、ボクは無視して呪文詠唱を開始。一応念の為に、ね。
そしてモノレールが止まった。目的の駅なので、ボクは降りる。
が、肩を掴まれた。
「ーっ!離して下さい!」
ボクの大声に、もっと多くの視線が集まる。が、それでも金髪は動じない。
「何を言っている?照れるな。黙って俺様について来れば良い」
言って気障ったらしく笑う金髪に、ボクの中の何かが切り替わった。分かり易く言うとキレた。
「……黙って、ボクの、前から、立ち去れ。さもないと」
「そう頑なになるな。俺様と優雅な午後を過ごそうじゃないか」
成る程。あくまでこの馬鹿の意志は変わらないのか。そーかそーか。
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