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「じゃあ、感謝の印に良いこと―――――……」
…………バンッ
「―――――ユリ!」
物凄い音と共に扉が開く。
飛び込んで来たのは………
―――――――花崎ユリ――
その後ろから息を切らせた、ジュンの幼なじみのアキちゃんが入ってくる。
立ち尽くす二人を、ただ目を逸らせず見ている俺たち。
悲しいような、怒っているような表情をしている花崎ユリと目が合う。
花崎ユリが、あっと声を出し、俺たちに近づいてくる。
その後ろを心配そうな顔でアキちゃんがゆっくりと歩いてくる。
俺の目の前に来た花崎ユリは、ジュンの方を向く。
「ちょっと吉野くん借りるね。」
そう言って俺の方を向くと、手首を捕まれ、俺の返事も聞かず歩き出す。
…………。
………一体……何なんだ?
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