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「どおりで。
じゃ、勝手にやって良いわよ。」
やるって、何を!?
「彼ね、めったに女の子怒鳴らないのよ。
もしかして、気に入られたんじゃない?」
さっき、梨奈と呼ばれてた人が、私に耳打ちするけど…
「そんなこと、あるわけないですよ…」
私は否定した。
「まったく、信じられないよ。
女の子が、カッターなんかで髪を切るだなんて…」
はさみを取り出した彼が、私に向かって嘆きだした。
「だって、誰かと約束があったんじゃないんですか?」
はさみを持っていた、彼の手が止まった。
「何で分かったの?」
何でって言われても…
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