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「じゃあ、今日はご迷惑を掛けてしまって、すみませんでした。」
お店の前で、頭を下げた。
「気にしなくていいよ。
俺も悪かったし。」
何事もなかったように、笑いながらそう言ってくれた。
「ねぇ、君名前は?」
「え…
美尋です、蓮絛美尋。」
急に名前を聞かれ、驚きながらも、答えてしまった。
「美尋ちゃんか…
可愛い名前だね。」
初めて、名前が可愛いって言われた…
「美尋ちゃん、髪切りたくなったら、いつでもおいで。」
屈託のない笑顔で、彼が笑った。
「あの…
名前…」
「あ、俺?
俺は「マキ~」おー、悪いな。」
名前を聞き返していたら、彼の友人なのか、男の人が2人、近づいてきた。
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