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私が何をしようとしてるのか、察しが付いたのか、青い顔をし始めた。
私はというと、何食わぬ顔で、ザッと、絡まっていた髪を勢い良く、カッターで切った。
「このほうが早いですから。」
片手は髪を解きながら。
もう片方の手は、カッターの刃を仕舞ながら、私は呟いた。
目の前で起きた出来事に、驚いているのか、まったく動かない。
「じゃあ、私は帰りますから。」
その言葉とともに、男の人は覚醒した。
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