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裸足だった静雄には猫の体当たりな「すりより」は、
かなりくすぐったく、思わず足を引っ込める。
と、すぐさまもう一方の足に猫はじゃれついてきた。
「おぅっ、だーから、やーめろって。」
逃げようと足を振ると、猫はトンッと軽く跳び
静雄の太ももの上に乗り移る。
そして、静雄に擦り寄りながら…よく構っている者には分かる、甘えている声で
「ニャァ ニャァ~」
と鳴きだした。
「おぉ? やっぱり腹へってんのか?」
そのまま片手で猫を「ぃよっと」と抱きかかえながら、
静雄は台所へと移動する。
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