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満腹になったのだろう猫達は、そのまま昼寝をし始めた。
それをなんとなしに見ていた静雄の身体に、
「ニャァ?」
猫の一匹がよじ登ってきた。
そして、太ももやら腹の上やら胸の上やらをうろうろする。
「お? 何だなんだ?」
しばらく身体中をうろついていたが、最も気に入ったのか静雄の腹の上に寝そべった。
そして、完全に昼寝に入ってしまう。
(うおぉ?…こ、これは動けねぇ…)
いや、もちろん猫の重さくらいどうってことは無いのだが
気持ち良さそうに、熟睡している猫を起こせないのだ。
(う~ん…ま、いっか…?)
猫の小さな身体の、柔らかい毛並みを撫でる。
ただでさえぽかぽかな、暖かい日差し。
猫の程よい重さと温かさが、また心地好い。
(…あー…ねみぃ…
ねこ、気持ちいい…)
しばらくうつらうつらしながら、そうして猫を撫でていた静雄だったが…
いつの間にやら眠りに落ちる。
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