第1章(貝鈴の鴉)

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自己紹介がまだだったな。 俺の名は鴉間 時夜(カラスマトキヤ) ここ、私立貝鈴学園に通う少し訳ありな2年次生だ。 貝鈴学園生徒会長の宣言により『貝鈴の鴉』などという二つ名を与えられ、命令で貝鈴風紀員の仕事を日々手伝わされている。 趣味は昼寝、特技は狩り、幼い頃から身体だけは鍛えていたために戦闘力だけならかなりの自信がある。 そして、この私立貝鈴学園では戦闘力というものが成績に関わってきたりする。 いささか特殊な学校なわけだが… 学武道カリキュラム導入。 つまり、この学園では学業の一環として生徒全員が武道を習わなければならないのだ。 習う武道の種類は様々で、生徒1人1人が自分に合った武道を選択し心身の鍛錬に励んでいる。 しかしながら、この学園で学ぶ武道とは実戦向きな武道に限られ、ルールの決まっている剣道、柔道などとは少しかってが違っている。 剣道というよりは剣術。 柔道というよりは柔術。 数に限りがあり型に捕らわるスポーツではなく、強者のみが生き残る純粋な力、武術を学んでいるのだ。
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