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「で で で、出やがったなこのカラス野郎!! テメェにつつかれたこの傷の礼 今日こそは晴らさせてもらうぜ!!」
手をズボンのポケットに突っ込んだままヤンキーの群れに立ち向かう黒髪の青年。
言葉を発しているリーダーらしき人物の合図でヤンキーの群れは次々に獲物を取り出すが、どいつもこいつも足が震えているようだ。
「お~ お~ お~ ただの木刀や鉄パイプで貝鈴の鴉が怯むと思ってんのかね~ 勝ちたきゃゴリアスかミサイルくらい持ってくりゃいいのにな」
「持ってきた所で、当たらないのなら意味ないけどな…あの素速い鴉に素人の攻撃が当たるものか…」
校舎の窓から戦いの前の静けさを傍観している2人。
この状況においても焦りのひとつも見せる気配は無い…
それもそのはずだ、群を成しているとはいえ、たかがヤンキーごときが数十人、例え数百人と襲ってこようが…
「…学園前をお前等のような奴に彷徨かれると風紀が非常に乱れる… 退くなら… 今のうちだ……」
「けっ!! テメェら!! やっちま………えっ!?…」
刹那、集団との間合いを詰めた黒髪の青年は息も吐かせない連続蹴りでヤンキー達をねじ伏せて行く。
「……ちょっ!?…そんな一撃無双 ありかよっ??…」
「…警告したはずだ…言ってわからないのなら仕方無い その身に刻むまでだ…」
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