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僅か3秒でヤンキー軍団を壊滅させ、ポツリと立ち尽くす大将を一睨みする青年。
「…何なんだよこのチート!?……ば、化け物か…テメェっ…」
「…節穴め… 俺は、人間だ!……」
疾風のような回し蹴りをみぞおちにヒットさせられて悶絶する不良の大将。
「ぐぁあぁがっあぁ!!…」
やろうと思えば一撃で泡を吹かせ沈黙させることも出来ただろうに、わざわざ苦しみを与える辺りが彼らしい…
二度と馬鹿な気を起こさせないように…
その身に刻みつけようという事だ、完全に己の敵と認識してからは容赦の欠片も伺えない…
窓の下を見下ろしながらフワァ~と大きな欠伸をする朝斗。
一部始終を見終えた彼は「さてと!!」と言いながら部屋のドアを開く。
「どこに行くんだ? ちょっと用事を頼まれて欲しいんだけどな…」
「嫌だっつの バトルの加勢なら兎も角、ごろつきの後片付けなんてつまらな過ぎて欠伸が出ちまう…他の風紀員に頼んでくれや…んじゃっ!!」
手をパタパタ振りながらツンツン頭の青年はその場から立ち去った。
「…はぁ……そんなんだから…いつまで経っても 風紀員に採用されないんだぞ… 朝斗の…バカ……」
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