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俺は空を見上げていた、雲の流れや、自由に空を飛び回る小鳥達を眺めているのは嫌いではない。
視線を下げてみると…
足下には泡を吹き転がる不良達の死屍累々。
たまに居るんだ、こう数を集めれば何とかなるなんて考える浅はかな輩が…
俺は、特別な訓練を受けて育った人間だ。
その気になればこの程度の相手、何千人来ようが楽に狩る事ができる。
「俺をやりたきゃ、ミサイルでも持ってくるんだな… まあ 避けるがな…」
転がる連中に話しかけてみたがどうやら誰一人意識のある奴が居ないらしい、もう少し手加減が必要だったか…
「手加減が難しいな…もう少し抑えて蹴るべきか……こんなもんか…」
空に突き出した左足がとある青年の顔面すれすれでピタリと止まる。
「ぬがっ!! あっぶね!! おいおい、俺までぶっ転ばす気かよ…」
「………朝斗か 気配を殺して俺の後ろには立たない方が良いぞ… 手加減はしているつもりなんだがな、残念ながら誰1人一撃も堪えてくれない」
俺は足下の残骸に視線を移す。
「あ~りゃりゃ、全員絶えてるなぁ 蹴り一発で悶絶させる事のどこが手加減だよ… これ手加減って言わねえよ 時夜の最小出力はいとも簡単に人の命を刈り取れそうだな…」
「…俺は…半端な鍛え方はしていないからな…」
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