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「命令は遂行したんだし、だいたい 本当なら入学式のこの日2年の俺達は休みなんだ…帰ってのんびりさせてもらうさ」
「いやいや、のんびりするなよ!! 忘れたのか? 今日は俺との組み手に付き合ってくれる予定だったろ?」
「そんな予定は無かっただろう? 朝斗が一方的に語っていただけだ……… けど、まあ…別に構わないけどな…」
うっしゃ!! とガッツポーズを決めながら朝斗は俺の目の前に素早く回り込む。
「んじゃ 3時丁度に鳳道場でやろうぜ 厄介事片付けたら俺もすぐに向かうからな…遅刻するなよ?」
「その台詞そのまま返すぞ…」
ふぅ、と溜め息を吐きながら俺は校門を通り過ぎ帰り道を歩き出した。
小高い丘に建てられたら貝鈴学園の外に出ると、やや急な角度の坂が続く。
どうしてこんな面倒な土地に学園などを建てたのかを語ると少々長くなるので、今その話しは止しておこう。
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