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「澪~久しぶり!!」
それは叔父さんだった。僕の何倍も大きいうえにしっかり抱きつかれたために息が出来ない。
「く、苦しいよ…」
僕はなんとか叔父さんから離れた。それから学園の説明をしながら、僕の編入するクラスへ連れて行ってくれた。
1-A と書いてある。僕は緊張していた。
今までの学校で、僕は体のことで苛められていた。病気のせいで学校を休みがちだったからだ。
叔父さんは僕の気持ちに気づいたらしく、頭を撫でてくれた。
「大丈夫。ここの生徒はそういうやつらじゃない。大丈夫だからな。」
僕は叔父さんと一緒に教室に入った。
「今日からこのクラスに編入する、成宮澪だ。俺の甥だから大事にしてくれよ?」
叔父さんは僕の頭を撫でながら言った。
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