1回戦前半

4/35
749人が本棚に入れています
本棚に追加
/1057ページ
俺はこの跡を追いかけて角を曲がろうと走り出した。しかし、すぐに止まる。わずかだが音が聞こえたからだ。 「シュルシュルシュル。シャー」 何だ?この音?俺が分かっているのはこの音を発しているのがモンスターってことぐらいだけだ。 この角を曲がればモンスターがいる。 やるしかないな。俺は戦う覚悟を決めた。ゆっくり角から頭を出してモンスターを確認する。 ――!!何だ!あのモンスターは!?映画に出てくるアナコンダじゃないか。中々でかいぞ。 緑色に入り混じっている紫色の鱗。牙からは常に毒が出ており、とても鋭い。 俺が1人で驚いているとアナコンダと目が合う。 やばい。来る。 俺は一先ず後ろに飛びながら下がった。その瞬間。俺が元いた場所をアナコンダが大きな口を開いて飲み込んだ。コンクリートでさえも関係なしか。
/1057ページ

最初のコメントを投稿しよう!