2人が本棚に入れています
本棚に追加
「これ…、ちょうどいい企画が有るんだ。早速使わせてもらうよ。良いよね?」
「はい。パジ様が持っていてくだされば安心ですから。ご利用ください」
<変な展開に成ってきたぞ、とバトラーは怪しむ
「ちょっと待ってください!?今、使うとか言いませんでしたか?」
「うん♪」
「はい♪」
「"うん♪"ではありません!パジ様!何なさるおつもりなんですか!!危険です!!!」
<心配のし過ぎで頭の血管が切れそうな形相
<そんな執事の様子を笑顔で眺めながら、とうの主人はアッケラカンと言う
「景品にするんだよ。今、造ってるゲーム世界の」
「!!ナンデスと?!」
<頭の中がパニックに成っているバトラーを横に、顔を見合せ笑い出す二人
「バトラー、心配無いよ。使うのは"名前"だけだよ」
「そうですよ、本物の石は使いません」
「えっ!?」
<目を白黒させている執事に、二人は諭して教える
「実物は、宝物蔵ゆきです」
「あのね、バトラー。今のところ、ゲーム世界に現実の物は持ち込めないんだ」
<それでも怪しむバトラーだった
最初のコメントを投稿しよう!