抱き締めたい人

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そー言えば、神谷さん どんなゲームしてたんだろ.... 俺は気になり、テレビ画面に目を向けた。 そこには、可愛い女の子が沢山の ギャルゲが表示されていた。 ふーん.... ギャルゲに夢中で、俺のインターホンには 気付かなかったって訳ですか。 「神谷さん、このギャルゲ そんなに面白いすか?」 俺は普段より声のトーンを低め 決して明るくはない口調で 神谷さんに問い掛けた。 「え、あぁ。 そーだね、結構面白いよ。」 ゛水着シーンも多いじと 楽しそうな声がキッチンから聞こえた。 「あー、そうですか...ハハ」 やっぱり神谷さんは 女体が好きなんだろうな..... 恋人って言っても 一向に関係は深まっていない。 手を繋いで、抱き締めて..... こんな恋人ごっこみたいな関係、 付き合ってる内に入るのかな......... 「小野くん? どうしたのさ、暗い顔して」 「えっ、いや何にも.....ない...... ことないです....」 「なにそれ。 結局どっちなん.....っ!」 俺の隣に座り、机にコーヒー置いて かわらない口調で話す神谷さん。 貴方は本当にわかってない 俺がどれだけ好きなのか、俺が...... どれだけ愛しているのか―――――――  
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