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「ちょっ小野くん...」
抱き締められたことを認識するまで
そう時間はかからなかった
でも、抱き締められてるんだと
実感したときには 僕の心臓は
五月蝿いくらいに脈打っていた―――――
「小野くん離してよっ
気持ち悪いし暑苦しいって、ば!!」
僕は、緩むことのない
小野くんの腕を無理矢理ほどき
小野くんから距離を置いた←
それでも笑顔の小野くん
本当に変態なんだと改めて思う ←
「すみません神谷さん、
最近同じ仕事無かったし...だから、
つい嬉しくて....」
頭を掻きながら理屈を並べる小野くん
僕は可愛くて 愛しくて
つい笑ってしまった
「アッハハハ、そんな
あからさまに落ち込まなくても、アハハ」
「なっちょ、笑わないでくださいっ
...もぉ、神谷さんは、」
恥ずかしながらも、
自分に笑顔を向けてくる小野くん
なんだか余裕っぽくてムカつくなぁ。
僕の理解者は小野くんだと思ってるから
だから、あえて言ってあげない
「小野くん、口の回り
コーヒーまみれで気持ち悪い。」
「え゙っ」
――――――僕も嬉しかったなんて....
end
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