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「トップスタイリストになって東京で有名になる」なんて言って上京してもう3年が過ぎた。地元には友達も彼女もいて上京なんてしなかったら専門学生時代もっと楽しくもっと一生の思い出って呼べるくらい楽しかっただろうなぁ。そんなこと上京を決める前からわかってたよ。高校の友達は僕が東京行くの少し反対だったからね。“楽しい道と苦労の道”どっちか選べって言ったらそりゃ楽しい道選ぶよね普通。なんで選ばなかったのかな?あの頃の僕は“楽しい事=自分にマイナス”って思ってたからね。今でも上京を選んだ自分は間違ってないと思ってる。「あせったよねお前」なんて言う友達もいたけどたしかに夢に向かってあせったかも。でも夢に向かって焦ったから今の自分があって地元の友達も応援してくれたんだと思う。その応援あってこそにげださずにここまできたんだ。だから僕は地元のみんなが“大好き”なんだろうな。上京の前日は不安と寂しさで泣いた。友達 家族 彼女から離れることがこんなに不安になるとは思ってもみなかったよ。だからか前日一人で大泣きした。あの頃上京を決意して地元を離れた自分が今の自分を見たらげんなりするだろうなぁ。夢に向かって走り出した3年前。今は走ってるかな?
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