第1章~目覚めと出会い~

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轟音と共に、次々とハウリングドッグが吹き飛んでいく。その光景と轟音にやっと気がついた奴隷たち4人   獣人「な…なんなんだ!?なにが起こってる!?」 エルフ「す…すごい音です!!」 魔人「ハウリングドッグが次々と…」 天使人「み、皆さんあれを!!」 天使人は轟音を放つ人影に指を指した。   残りのハウリングドッグは勝ち目が無いと分かり撤退していく。   轟音により砂煙がたっていて影しか見えないが、どうやら私たちは助かったみたいだ。 4人は安堵の表情を浮かべ、近づいてくる人影を見続けた。   エリル[Ω]「敵対勢力の撤退を確認。Vドライブの終了を確認。リンク解除。」   そう言うとエリルは声の束縛から解放された。   エリル「死ぬかと…思った…ハァ」 「敵は撤退シマシタ。アナタは彼女たちを救出してクダサイ。天龍はエネルギーの再チャージが必要デス。バックケースに戻してクダサイ」   エリル「天龍?この…妙な剣の事か?」   「そうです。現在のバージョンは【鉛】です。」 鉛?…よく分からんが…まぁ良しとしよう。あえて言うなら… 大丈夫だ。問題ない うん。アウトだね。わかります。 エリル「まぁ…色々質問はあるが…それは後だ。」   エリルは声と会話するのを止め、馬車に近づく。 エリル「大丈夫か!?」 馬車の前に立ち、安否を確認する。 天使人「ええ!!私たちは大丈夫です!!♪」 魔人「助けてくれてアリガトね♪」 魔人の少女はエリルにウインクを飛ばす。   エリル「下がってろ!!」   4人は扉から下がる。エリルは天龍を引き抜き、上段に構えた。 エリル「…フ!!」 ガキン!!ガシャン 鍵はあっさりと真っ二つに斬れ、扉は開いた。 4人「!?!?!?!?!?」 あっさりと破壊された鍵に唖然とした。 エリル「さぁ、これで自由だ。」 獣人「ふぅ…助かったぜ!!ありがとな嬢ちゃん♪」 ん? 天使人「全くです♪本当に助かりました♪勇気のある女性です♪」 はい? 魔人「ホントよね♪助かったわステキな彼女♪」 マジで? エルフ「有難うお姉ちゃん♪」   マジかよ!? 獣人「あ?…何で落ち込んでんだよ?」  
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