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轟音と共に、次々とハウリングドッグが吹き飛んでいく。その光景と轟音にやっと気がついた奴隷たち4人
獣人「な…なんなんだ!?なにが起こってる!?」
エルフ「す…すごい音です!!」
魔人「ハウリングドッグが次々と…」
天使人「み、皆さんあれを!!」
天使人は轟音を放つ人影に指を指した。
残りのハウリングドッグは勝ち目が無いと分かり撤退していく。
轟音により砂煙がたっていて影しか見えないが、どうやら私たちは助かったみたいだ。
4人は安堵の表情を浮かべ、近づいてくる人影を見続けた。
エリル[Ω]「敵対勢力の撤退を確認。Vドライブの終了を確認。リンク解除。」
そう言うとエリルは声の束縛から解放された。
エリル「死ぬかと…思った…ハァ」
「敵は撤退シマシタ。アナタは彼女たちを救出してクダサイ。天龍はエネルギーの再チャージが必要デス。バックケースに戻してクダサイ」
エリル「天龍?この…妙な剣の事か?」
「そうです。現在のバージョンは【鉛】です。」
鉛?…よく分からんが…まぁ良しとしよう。あえて言うなら…
大丈夫だ。問題ない
うん。アウトだね。わかります。
エリル「まぁ…色々質問はあるが…それは後だ。」
エリルは声と会話するのを止め、馬車に近づく。
エリル「大丈夫か!?」
馬車の前に立ち、安否を確認する。
天使人「ええ!!私たちは大丈夫です!!♪」
魔人「助けてくれてアリガトね♪」
魔人の少女はエリルにウインクを飛ばす。
エリル「下がってろ!!」
4人は扉から下がる。エリルは天龍を引き抜き、上段に構えた。
エリル「…フ!!」
ガキン!!ガシャン
鍵はあっさりと真っ二つに斬れ、扉は開いた。
4人「!?!?!?!?!?」
あっさりと破壊された鍵に唖然とした。
エリル「さぁ、これで自由だ。」
獣人「ふぅ…助かったぜ!!ありがとな嬢ちゃん♪」
ん?
天使人「全くです♪本当に助かりました♪勇気のある女性です♪」
はい?
魔人「ホントよね♪助かったわステキな彼女♪」
マジで?
エルフ「有難うお姉ちゃん♪」
マジかよ!?
獣人「あ?…何で落ち込んでんだよ?」
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