第1章~目覚めと出会い~

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4人「ええええええ!?」 エリル「ぅおう!?な、なんか変な事言ったか?」 ミヤ「じ、じゃあ…エリルって…」 4人「記憶喪失!?」 エリル「……記憶喪失…オレが……マジかよ。……まぁ、無いものは無いんだから、しゃあねえよ。そのうち思い出すだろ?」 リード「オイオイ偉く楽観的だな!?まぁ、実際その通りなんだけどよ…」 アシーナ「仕方有りませんね…ではこの世界の事などを説明しますね?」 エーテル・グラス…それがこの世界の名前です。この世界には5つの種族と5つの国が存在するのです。 人間の国[マテリアル・ローム大国]   獣人の国[ランド・ル・ゴード戦小国]   エルフの国[エル・ルージュ森国]   天使人の国[パルディア・ガーデン浮国]   魔人の国[ロウル・カーパス皇国]   それを聞いて、エリルが何故か違和感を覚えた。 エリル「なぁアシーナ、国って5つだけか?何だか引っかかってんだよなぁ…」 アシーナ「少しは記憶があるみたいですね♪その通りです♪」 今から約700年前、海の真ん中に海陽国リンドブルムと言う国がありました。しかし、他の国に警告無しに一斉攻撃を開始したそうです。そして、その後大国マテリアル・ロームがリンドブルムを壊滅させ、海の底に沈めたそうです。 エリルは何かが引っかかっていた。しかし、この引っかかりは今はまだ分からなかった。何で引っかかったのか…何に引っかかったのか… アシーナ「と…説明はこれくらいです♪」 エリル「………」 アシーナ「エリルさん?」 エリル「…え?あぁすまん。考え事だ。」 ぼ~っとしていたエリルをアシーナが気遣う。 アシーナ「謝らなくでも大丈夫です♪あと、もう一つお願いがあるんですが…」 エリル「ん?お願い?何?」 4人「手枷と首輪、なんとか外せない?」 エリル「…忘れてたよ!!ごめん!!…何だこの首輪…」 リード「…奴隷用の首輪さ…」   エリル「…奴隷…お前たちが?」 4人とも黙ってしまった。恐らく奴隷と聞いてエリルが自分たちへの扱いが変わってしまう、他の奴隷商人たちに引き渡されると思ったのだろう。暗い顔をして俯いている
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