第1章~目覚めと出会い~

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エリル「…ふ~ん。まぁ、ちゃっちゃと外すかな。」 リード「……え?」 ミヤ「…エリル、アタシたちを……さっきと同じ扱いをしてくれるの…?」 エリル「…奴隷か……奴隷に好きでなる奴はそうそういないだろうよ。とすれば、あんた達は無理矢理売られた…そうだろ?」 4人は涙ぐみながらゆっくり頷く。 エリル「ハァ…奴隷…か。…」 エリルは頭の中で語りかけてみた。 「…おい。聞こえるか?…名前がわかんねぇからとっとと返事しろ!!」 「…よびましたカ?」 「…まずは名前を教えろ。」 「…名前は有りません。形式番号はローグラム級ユニット…ヴィクセントリディアです」 「……んじゃぁ…ヴィクセンでどうよ?」 「…雌狐、デスカ?」 「グ…訳すとそうなんのか…なら、訳さずにヴィクセンな?」 ヴィクセン「パーソナルネーム承認……ネームプレート、ヴィクセン。記憶しました。」 「ハァ…お前はどこにいんの?」 「天龍のコア[Ω]の一部です。」 「へ?この剣の一部なの?」 「正確には剣では有りません。銃剣一体型、ガンブレードテンリュウ。形態ナマリ、です」 「…分かった。天龍って呼べばいいんだろ…」 「はい。質問は以上デスカ?」 「いや、まだある。彼女たちの首輪を外してやりたいんだが…やり方知らないか?」 「少々お待ちを………検索完了。此方の指示で首輪を解体シテクダサイ。」 エリル「ヨッシャ!!首輪外すぞ~」 ピスカ「お兄ちゃん何ぼ~っとしてたの?」 エリル「あ?あぁ…き、気にするな…な?」 ピスカ「は~い♪」 恐らくヴィクセンと会話してる時はただぼ~っとしてたようにしか見えないわな… エリル「さてと…(ヴィクセン、行くぞ?)」 ヴィクセン「了解。では、後ろの文字を指でなぞり、こうとなえてクダサイ。愚者の嘆き、今解き放たん。デス。」 エリル「(分かった。)愚者の嘆き、今解き放たん」 文字を指でなぞりながら、呪文を唱える。すると バチン!! リード「うお!?…やった!!外れたぜー!!アリガトよエリル~!!」 奴隷用首輪は、いとも簡単に外れてくれた。
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