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エリル「…ふ~ん。まぁ、ちゃっちゃと外すかな。」
リード「……え?」
ミヤ「…エリル、アタシたちを……さっきと同じ扱いをしてくれるの…?」
エリル「…奴隷か……奴隷に好きでなる奴はそうそういないだろうよ。とすれば、あんた達は無理矢理売られた…そうだろ?」
4人は涙ぐみながらゆっくり頷く。
エリル「ハァ…奴隷…か。…」
エリルは頭の中で語りかけてみた。
「…おい。聞こえるか?…名前がわかんねぇからとっとと返事しろ!!」
「…よびましたカ?」
「…まずは名前を教えろ。」
「…名前は有りません。形式番号はローグラム級ユニット…ヴィクセントリディアです」
「……んじゃぁ…ヴィクセンでどうよ?」
「…雌狐、デスカ?」
「グ…訳すとそうなんのか…なら、訳さずにヴィクセンな?」
ヴィクセン「パーソナルネーム承認……ネームプレート、ヴィクセン。記憶しました。」
「ハァ…お前はどこにいんの?」
「天龍のコア[Ω]の一部です。」
「へ?この剣の一部なの?」
「正確には剣では有りません。銃剣一体型、ガンブレードテンリュウ。形態ナマリ、です」
「…分かった。天龍って呼べばいいんだろ…」
「はい。質問は以上デスカ?」
「いや、まだある。彼女たちの首輪を外してやりたいんだが…やり方知らないか?」
「少々お待ちを………検索完了。此方の指示で首輪を解体シテクダサイ。」
エリル「ヨッシャ!!首輪外すぞ~」
ピスカ「お兄ちゃん何ぼ~っとしてたの?」
エリル「あ?あぁ…き、気にするな…な?」
ピスカ「は~い♪」
恐らくヴィクセンと会話してる時はただぼ~っとしてたようにしか見えないわな…
エリル「さてと…(ヴィクセン、行くぞ?)」
ヴィクセン「了解。では、後ろの文字を指でなぞり、こうとなえてクダサイ。愚者の嘆き、今解き放たん。デス。」
エリル「(分かった。)愚者の嘆き、今解き放たん」
文字を指でなぞりながら、呪文を唱える。すると
バチン!!
リード「うお!?…やった!!外れたぜー!!アリガトよエリル~!!」
奴隷用首輪は、いとも簡単に外れてくれた。
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