第1章~目覚めと出会い~

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リードは正面からエリルを抱きしめた。 え?羨ましい?…これが? エリル「い゛ででででで!!折れる!!背中のが折れるー!!!!」 うん。怪力だね♪もう…胸と言うより…胸板? リード「す、すまねぇ…あんまり嬉しかったからつい…」 エリル「あ…あぁ…まぁ大丈夫だ。次を解除しよう。」 次はミヤの首輪を解除する。 バチン!! ミヤ「…ありがとね…エリル…」 エリル「おう♪次、アシーナだ」 アシーナ「よろしくお願いしますね♪」 バチン!! アシーナ「…ほんとに…自由をありがとうございます…♪」 なるほど…これが天使の笑顔か…破壊力は抜群だな。 エリル「お…おぅ///さ、最後だピスカ!!」 ピスカ「……うん…♪」 ピスカは少し涙ぐんでいる。よほど嬉しいのだろう。 エリル「…いくぞ?」 バチン!! ピスカ「ぅ……お兄ちゃぁぁん!!」 ピスカは泣きながらエリルに抱きついてきた。 エリル「よく頑張ったな♪偉いぞ♪」 ピスカの頭をゆっくり、優しく撫でる。 あ、ロリコンではないぞ? ピスカ「グス…えへへ♪ピスカはもう泣かないよ♪」 ……多分。 エリル「よし。手枷も外れたぜ♪これでみんなは自由だ♪」 リード「…本当に…自由なんだな。オレたち……」 ミヤ「うん…自由…夢みたいだ…」 アシーナ「本当に良かったです…全てはエリル様のおかげです♪」 ピスカ「うん♪全部お兄ちゃんのおかげだよ!!♪」 エリル「いや…まぁ…」 正直な所、エリルは余り喜んではいなかった。   もしオレが出会わなければ? もしヴィクセンが助けろと言わなければ? もし…オレが…さっきのにやられていれば…? なぜか色んな考えが頭をよぎる。いつもなら直ぐにこうゆう考えは捨てるのだが… ヴィクセン「…エリル?何を考えているんですか?」 エリル「…(分からない…そういやぁ、何でヴィクセンはオレの名前を知ってるんだ?)」 ヴィクセン「皆さんに自己紹介したでショウガ」 エリル「(そりゃごもっとも。だけど…なんか引っかかるんだよな。…それより前に知って…)」 ヴィクセン「その質問には回答できまセン」 エリル「…(何だってんだよ!!いいから答えろ!!)」 ……………… いくら待っても返答は無かった。
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