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リードは正面からエリルを抱きしめた。
え?羨ましい?…これが?
エリル「い゛ででででで!!折れる!!背中のが折れるー!!!!」
うん。怪力だね♪もう…胸と言うより…胸板?
リード「す、すまねぇ…あんまり嬉しかったからつい…」
エリル「あ…あぁ…まぁ大丈夫だ。次を解除しよう。」
次はミヤの首輪を解除する。
バチン!!
ミヤ「…ありがとね…エリル…」
エリル「おう♪次、アシーナだ」
アシーナ「よろしくお願いしますね♪」
バチン!!
アシーナ「…ほんとに…自由をありがとうございます…♪」
なるほど…これが天使の笑顔か…破壊力は抜群だな。
エリル「お…おぅ///さ、最後だピスカ!!」
ピスカ「……うん…♪」
ピスカは少し涙ぐんでいる。よほど嬉しいのだろう。
エリル「…いくぞ?」
バチン!!
ピスカ「ぅ……お兄ちゃぁぁん!!」
ピスカは泣きながらエリルに抱きついてきた。
エリル「よく頑張ったな♪偉いぞ♪」
ピスカの頭をゆっくり、優しく撫でる。
あ、ロリコンではないぞ?
ピスカ「グス…えへへ♪ピスカはもう泣かないよ♪」
……多分。
エリル「よし。手枷も外れたぜ♪これでみんなは自由だ♪」
リード「…本当に…自由なんだな。オレたち……」
ミヤ「うん…自由…夢みたいだ…」
アシーナ「本当に良かったです…全てはエリル様のおかげです♪」
ピスカ「うん♪全部お兄ちゃんのおかげだよ!!♪」
エリル「いや…まぁ…」
正直な所、エリルは余り喜んではいなかった。
もしオレが出会わなければ?
もしヴィクセンが助けろと言わなければ?
もし…オレが…さっきのにやられていれば…?
なぜか色んな考えが頭をよぎる。いつもなら直ぐにこうゆう考えは捨てるのだが…
ヴィクセン「…エリル?何を考えているんですか?」
エリル「…(分からない…そういやぁ、何でヴィクセンはオレの名前を知ってるんだ?)」
ヴィクセン「皆さんに自己紹介したでショウガ」
エリル「(そりゃごもっとも。だけど…なんか引っかかるんだよな。…それより前に知って…)」
ヴィクセン「その質問には回答できまセン」
エリル「…(何だってんだよ!!いいから答えろ!!)」
………………
いくら待っても返答は無かった。
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