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ミヤ「ハァ…男なら、「オレに任せろ!!」くらい言えないの?」
エリル「言える訳ないだろ?只でさえ記憶がなくてこの辺の事も価値観も把握出来てないのに、生活が成り立つとでも?」
現在の状況を冷静に判断(事実とも言う)し、答えをミヤに突きつけた。
ミヤ「…分かったわよ…アタシがしっかりしなきゃ!!」
エリル「…ちなみに、ここはどの国なんだ?」
ミヤ「ここは人間の国、マテリアル・ロームよ。5国の内でもっとも土地や人口、都市が大きく賑わっているわ。現在地はクレアドルの森よ?」
エリル「へぇ~…?」
話を聞いていると、ヴィクセンが話しかけてきた。
ヴィクセン「地形データ、並びに歴史データ入手。データバンクを更新しました。エリル。このクレアドルの森に軍事施設が有ります。そこに向かっていただけ…」
エリル「(却下だ。)よし。早速森を抜けて街に行こう。なんか仕事見つけなきゃ飯も食えん…」
ミヤ「なら、アタシたちが来た道をもどってシアレンスって言う街があるの。そこなら仕事くらい見つかるんじゃない?」
ヴィクセン「…エリル。聞いてイマスカ?この付近に軍事施設が…」
エリル「さて、なら善は急げだ♪さっさと行こうぜ♪」
エリルはヴィクセンの話を完全に無視して街へいく事を決めた。
ヴィクセン「エリル。何故話を聞いてもらえないノデスカ?」
エリル「街かぁ~デカいんだろうな♪(生きてる奴は動けば腹が減る。腹が減ったら飯を食う。飯が食えなきゃ動けない。当たり前だと思うが?)
それっきり、ヴィクセンは黙ってしまう。大事な質問に答えてくれないのなら、コッチも言うことを聞くつもりはない。
ミヤ「ん~宿代やら食費やら…2人で働けば大丈夫かなぁ?」
エリル「さぁなぁ…なんせ金の価値すら覚えてないからな!!♪」
ゴス!!
エリル「……い…痛いぞ…ミヤ…」
横っ腹にミヤの強烈なフックが決まった!!
ミヤ「いい加減変な事で威張らないでよね。」
冷ややかな目でミヤがエリルを見下ろす。
エリル「あいよ…了解だ。で、まだ着かないのか?」
話しながら歩いていたので、結構来てると思ったのだが…未だに街らしい所が見えてこない。
ミヤ「大丈夫!!そこのデッカい木を越えれば…ほら!!」
ミヤの言う通り、街らしき家々が見えて来た。しかし…
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