第1章~目覚めと出会い~

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ミヤ「ハァ…男なら、「オレに任せろ!!」くらい言えないの?」 エリル「言える訳ないだろ?只でさえ記憶がなくてこの辺の事も価値観も把握出来てないのに、生活が成り立つとでも?」 現在の状況を冷静に判断(事実とも言う)し、答えをミヤに突きつけた。 ミヤ「…分かったわよ…アタシがしっかりしなきゃ!!」 エリル「…ちなみに、ここはどの国なんだ?」 ミヤ「ここは人間の国、マテリアル・ロームよ。5国の内でもっとも土地や人口、都市が大きく賑わっているわ。現在地はクレアドルの森よ?」 エリル「へぇ~…?」 話を聞いていると、ヴィクセンが話しかけてきた。 ヴィクセン「地形データ、並びに歴史データ入手。データバンクを更新しました。エリル。このクレアドルの森に軍事施設が有ります。そこに向かっていただけ…」 エリル「(却下だ。)よし。早速森を抜けて街に行こう。なんか仕事見つけなきゃ飯も食えん…」 ミヤ「なら、アタシたちが来た道をもどってシアレンスって言う街があるの。そこなら仕事くらい見つかるんじゃない?」 ヴィクセン「…エリル。聞いてイマスカ?この付近に軍事施設が…」 エリル「さて、なら善は急げだ♪さっさと行こうぜ♪」 エリルはヴィクセンの話を完全に無視して街へいく事を決めた。 ヴィクセン「エリル。何故話を聞いてもらえないノデスカ?」 エリル「街かぁ~デカいんだろうな♪(生きてる奴は動けば腹が減る。腹が減ったら飯を食う。飯が食えなきゃ動けない。当たり前だと思うが?) それっきり、ヴィクセンは黙ってしまう。大事な質問に答えてくれないのなら、コッチも言うことを聞くつもりはない。 ミヤ「ん~宿代やら食費やら…2人で働けば大丈夫かなぁ?」 エリル「さぁなぁ…なんせ金の価値すら覚えてないからな!!♪」 ゴス!! エリル「……い…痛いぞ…ミヤ…」 横っ腹にミヤの強烈なフックが決まった!! ミヤ「いい加減変な事で威張らないでよね。」 冷ややかな目でミヤがエリルを見下ろす。 エリル「あいよ…了解だ。で、まだ着かないのか?」 話しながら歩いていたので、結構来てると思ったのだが…未だに街らしい所が見えてこない。 ミヤ「大丈夫!!そこのデッカい木を越えれば…ほら!!」 ミヤの言う通り、街らしき家々が見えて来た。しかし…
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