第1章~目覚めと出会い~

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エリル「…あれって…強いのか?」 ミヤ「当たり前でしょ!?あのサイズよ?勝てる訳ないよ!!」 エリル「ですよね~……ハァ。しゃあねぇ。あっちから遠回りするか?」 街道の反対にある草原を指差した。 ミヤ「ん~…仕方ないよね。あいつら暫く止まってそうだし」 エリル「んじゃ、決まりだ。」 ヴィクセン「少々お待ちクダサイ。私にお任せクダサイ。約10分で制圧できます。」 エリル「………(…またあの時のをやる気か?冗談じゃねぇ…)」 ヴィクセン「…ならば、別プランを提供します。先ほど言っていた軍事施設に行く事を推薦します」 エリル「…(そこに何があるんだ?あんなのに勝てるようなものがあるのか?)」 ヴィクセン「肯定します。損はさせません。」 何故かやたらとその場所に行く事を推し進めるヴィクセン。その意図が全くわからなかった。 エリル「(…ハァ…しゃあねぇなぁ。)ミヤ、目的地変更だ。」 ミヤ「え?…まさか…自殺願望?」 ゴーレムの方を見て冷ややかな視線を此方に向ける。 エリル「違うわい!!…たく…(んで、その場所はどこにあるんだ?)」 ヴィクセン「ここから東に約200メートル。木が枯れている丘に入り口がありマス」 エリル「(わかった。そこに着いたらまた話しかけてくれ。)ついてきてくれ。あの丘にいく。」 ヴィクセン「了解。」 ミヤ「…はぁぁ…あそこ~?山登りと変わらないじゃな~い…」 エリル「ならここで休んでるか?オレは構わないけど…」 ミヤ「行ってらっしゃーい!!♪」 元気よく見送られてしまった。ミヤは面倒な事が嫌いらしい。オレそっくりだな。 エリル「…あいよ。じゃあ待ってろよ~」 エリルはミヤと別れて、丘の上へと登って行った。 エリル「な……なかなか…ハードじゃ…ねぇか!?」 息も絶え絶えになりながら、丘の上へと辿り着いた。 ヴィクセン「お疲れ様デシタ。少々お待ちクダサイ。……パーソナルコード取得。管制ゲート開きます。」 ゴゴゴゴゴゴ…ウィーン…ガコン!! ヴィクセンがそう言うと、大きめの音と共に丘の一部が動き出し、無機質の扉が現れた。 エリル「…す…すげぇ…お前すげえな!!」 ヴィクセン「………それほどでもありまセン。」 少し間が空いて返事が返ってきた。まぁ、大した事じゃない。多分。
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