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午前中から、夕方になった。
昼飯もきちんと食べてなかった。
だが、そんなことも忘れて
結城たちは日名子を探した。
「みつかったか?」
同じクラスの山元関大(やまもとかんだい)が言った。
「まだだ・・・どこにいったんだよッ!!」
結城が少しキレながら
言った。
一番心配してるのは結城だった。
日名子とは中学二年の終わりから
付き合いだした。
もう、半年以上たっている。
そこへ史也がやって来て
「おい!これって・・・」
史也が手渡したのは
日名子の髪飾りだった。
「林の中で見つけたんだ。だけど回りには何もなくて・・・」
皆はそれを聞くと
涙を流していた。
さすがにこれだけ探しても
見つかるわけがないからだ。
だが、そこへ吉田が
近くにあった石ころを投げ、言った。
「お前ら!泣くのは早いだろ!!まだ遠くには行ってないはすだ。とりあえず林に行ってみようぜ。」
その言葉で
みんなは元気づいた。
そして、髪飾りが見つかった林へと
向かった。
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