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「君達の気持ちはよくわかる。だけどね、君たちまでいなくなったら、先生はどう責任取ればいいかわからないわ。だから、今日は帰りなさい。」
先生に、そう言われると
帰ることしかできない。
「あとは、私たちに任せなさい。明日以降探す場合、何か見つかったらすぐに警察に届けるように。」
結城たちはおとなしく帰ることにした。
結城はすごく落ち込んでいた。
まさか、自分の彼女が
行方不明になると
思っていなかったからだ。
「大丈夫だって!明日には見つかってるって。」
紗季が結城を元気づける。
「あぁ。ごめんな・・・」
「なにいってんのッ!?私たちは同じクラスの仲間なんだから!当たり前だよ・・・」
紗季はそう言うと
帰っていった。
彼女も辛い思いをしている。
だが、誰が一番辛いのかは
分かっていた。
彼女なりの励ましを
結城にしたつもりだった。
結城も少し元気になり
家に帰った。
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