FIRST INCIDENT

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高橋さんはお辞儀をして退室した。 「……なぁ」 先輩が僕に話しかけてきた。 「なんですか?」 「怪しくないか?あの人」 いつになく真剣な先輩だった。 ただ僕にはどこが怪しいかわからなかった。 「どこがですか?別に不自然な点なんて……」 「わからないか?」 先輩は説明してくれた。 「お前、好きな女の子のためにビデオを仕掛けるなら、その子だけを録れるようにビデオをセッティングするだろ?」 あ!
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