捜査

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「あ、そういえば、カンニングの理由がわかってるなら、広瀬さんをやっぱり起訴すれば良かったじゃないですか?」 僕は先輩にふと思った疑問を質問をした。 「だったらカンニングの理由を質問をしたときに“卒業できない”って言うだろ」 「確かに……」 「それにあの表情は “卒業がかかってたからカンニングを仕方なくした” じゃなくて、 “カンニングをわざとやったのがバレた” って顔だった」 先輩はあんな事件の容疑者でも、広瀬さんをちゃんと観察していたんだ。 僕はカンニング罪の容疑者だったから広瀬さんの表情を見向きもしなかった。 ……まだまだ検事にはなれなそうだ。 先輩を見習わなきゃ! 僕は更なる質問をした。 「そういえば、先輩は何を捜査するんですか?」 「高橋がこう言ってたろ? “監視カメラを貸してくれるやつから借りた” って」 「そういえば!」 「そいつ…、なんか知ってるだろ」
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