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「いえいえ、丁度良かったです。津田君さっき言い途中になりましたが、ひとまず魔法学科に編入して下さい。後の事は少しずつ調べていきましょう」
「…はい」
「えっと、すみません。空先生、話が見えないんですがこちらはどちら様ですか?」
空さんに資料を持ってきた少年は、勝手に話が進んでいく事に付いて来れなくなったのか空さんに声をかけた。
空さんはさっきと同じ様に、これは失礼と謝罪した。
「えー、こちらは別次元から来た津田燵臣君です。津田君、こちらは魔法学科4年生になる西風聖吾(にしかぜせいご)君です」
「えっと、初めまして。津田燵臣です。下の名前で呼んで下さい」
西風聖吾と紹介された少年は信じ難いのか、一瞬目を見開いたがすぐに人の良さそうな表情をした。
「こちらこそ宜しく。西風聖吾です。皆からは聖吾って呼ばれます。燵って呼んで良い?」
「うん。いいよ」
俺が了承すると聖吾は手を出してきた。一瞬迷ったが握手の様に見えたからおずおずと手を差し出した。
「津田君はおいくつですか?」
握手をしていると空さんが不躾な質問をしてきた。
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