3.禁門の変

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『どうして、あんな言葉しかいえないんだろ』 深夜、隣で眠る千鶴を起こさないよう部屋を出た紫苑ゎ縁側に腰を下ろし空を眺め呟く。 佐之さんが部屋に来て言ってくれた事ゎすごく、すごく嬉しい事だった。「頼ってもいい」その言葉がどれだけ、俺を安心させてくれたのだろぅ。けれど、その気持ちに俺ゎまだ応える事ができなぃ。いゃ、応えようとしていないんだ。……怖くて。 膝を抱え静かに瞳を閉じる。すーっと涙が頬を伝っていく。
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