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母親はまだ重傷なアタシに抱きついた。
「痛いって!」
声にならないのをいいことに……
「夜中に勝手に出掛けちゃダメでしょう!」
いきなりそれか…
と思った。
普通は
「良かった」とか
もっとこう
怒る以外の感情で
示して欲しいと思った。
愛情は。
嬉しいけど
複雑にもなった。
いきなり現実に引き戻された感じが。
現実だけど妙にリアルで。
まだ夢見心地だから。
だって、
右手の中に、ネックレスを感じるんだもの。
勿論
全身の傷は痛むけど。
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