現実逃避

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「不思議だよ…」 彼の顔を見て呟いた。 「ここでは好きなものにしか出逢わないのよ。 ああ…癒されるわー…」 そしたら 今までにないくらい 笑顔でいるアタシに向かって あなたは急に 悲しそうな目を向けた。 「…もう、離さないから」 そして、また、抱きしめられた。 今度は、もっと、もっと、キツく。 神秘的な景色から目を逸らし アタシはただただ 彼に酔っていた。 「約束だよ」 楽しくて仕方がない。 幸せって こういうことなんだ。 この場所全体が 幸せなんだ。
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