1366人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、野口君だ」
高橋はハハって笑って言っているけど、野口はそんな余裕はないみだな。
「高橋っ!!なんで……」
野口は俺がいることに気づいたようで、急にこちらを見た。
見たとゆうか睨んだ?
オイオイ、なんか敵視されてるぞ俺。
「有田………先生。高橋と俺は付き合ってますから」
「高橋から聞いたから知ってる。な、高橋」
「うん!!」
……高橋って空気読めないよな。
邪険なムードだろ今。
それにしても、そんなに睨む必要あるか?
「高橋、帰ろ」
野口は高橋を引っ張り立たせた。
「う、うん。でも野口君、部活は?」
「休んだから大丈夫。ほら行くよ」
「あ、うん。先生また明日ー!!バイバイ」
ガラッ
なんか、慌ただしく出ていったな。
……高橋に彼氏か。
…………娘が嫁に行く気分……。
いや、なんかよくわかんねーけどそんな少し寂しいような気持ち。
娘がいる年でもねーけど。
説明下手だな、俺。
,
最初のコメントを投稿しよう!