有田和馬 1

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「あ、野口君だ」 高橋はハハって笑って言っているけど、野口はそんな余裕はないみだな。 「高橋っ!!なんで……」 野口は俺がいることに気づいたようで、急にこちらを見た。 見たとゆうか睨んだ? オイオイ、なんか敵視されてるぞ俺。 「有田………先生。高橋と俺は付き合ってますから」 「高橋から聞いたから知ってる。な、高橋」 「うん!!」 ……高橋って空気読めないよな。 邪険なムードだろ今。 それにしても、そんなに睨む必要あるか? 「高橋、帰ろ」 野口は高橋を引っ張り立たせた。 「う、うん。でも野口君、部活は?」 「休んだから大丈夫。ほら行くよ」 「あ、うん。先生また明日ー!!バイバイ」 ガラッ なんか、慌ただしく出ていったな。 ……高橋に彼氏か。 …………娘が嫁に行く気分……。 いや、なんかよくわかんねーけどそんな少し寂しいような気持ち。 娘がいる年でもねーけど。 説明下手だな、俺。 ,
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