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シンシが乗ったエ●゙ァ王子号機ががむしゃらにライフルを発砲しています。
そのうちの一発が、寝ている林檎ロボに当たりそうですね。
パキーン!!
なんと直撃する寸前、林檎ロボの前に突如現れた八角形のバリアにはじかれましたよ!?
姫「ATフィールド!?」
林檎ロボの足がふわりと地面から離れ、上昇していきます。
カタリーナ様は気絶しているはずですが…
あっ! 林檎ロボの頭上に魔法の鏡が浮いています。
渚カ●ルに扮した鏡の精が、林檎ロボを操っているようです。
「僕は渚カガミ。僕はシンシ君に出会う為に生まれてきたのかもしれない」
定番のCPですね?
姫ゲンドウ「シンシ! 顔を赤らめてる場合じゃない。アイツを倒せ!」
「うおおぉぉお!!」
メロン爆弾を小脇に抱え、雄叫びをあげながら大地を駆ける王子号機!
(何よ…ちょっと格好いいじゃない…)
おや? 色眼鏡の奥の瞳が恋する女子に…(バキッ くぅ…!!
一方、上空で迎え撃つ林檎ロボは周囲に無数のATフィールドを展開!
鏡の中のイケメンが不敵に笑うと、そのすべてから荷電粒子ビームが放射された!!
大地を蹴って跳んだ王子号機はビームをかいくぐりながら林檎ロボに接近し
そして、接触した─
カッ──
まばゆい光がすべてを飲み込んでいく──
───
ここはどこ─?
そこは見渡す限りの草原。
私は心地よいせせらぎに誘われて小川に足を向けた。
「パパ!」
川の向こう岸にパパがいた。
隣には継母。手には鏡を持っている。
それにヤ●ザ達とゴルゴ。なぜかナレー兄弟も。
皆が手招きしている。
「私も行かなきゃ」
─…雪姫─
─白雪姫─
邪魔しないで。私は皆の所に行くのよ。
皆…?
そういえば、誰か足りない気がしたわ。
いなかったのは、えっと─
「白雪姫!」
重いまぶたを開くと、視界に映ったのは弟くんだった。
「…皆は?」
私の問いに、弟くんは首を横に振る。
「僕のせいです…僕が失敗して、サードインパクトを引き起こしてしまった…」
世界は変わり果てていた。
地上には何もない。
たった一本の木を残して。
「いいわよ。おばさんに勝てたのだから。それに…」
「目覚めた時、そばにいてくれたのがあなたでよかったわ」
私は木に実っている林檎を指して言う。
「ねぇ、シンシ君。私と禁断の果実を食べ…」
「お断りしま(額に銃口を突き付けられる)……よ…よろこんで」
「そ。じゃあ幸せにしてね(ニコッ」
こうして再び人類の長い歴史が始まるのでした。
おしまい*
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