prologue1

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─── 凪が引っ越す前日、俺は凪と神社の小さな境内で遊んでいた。 日も暮れて来て、そろそろ帰る頃、凪は俺の手を引いて「見せたいものがあるの」と社の裏の雑木林の中に連れてった。 雑木林を抜けると少し開けた場所に出た。 先は少し高い崖になっていて、海がよく見えた。 夕日で橙色に染まった海が時折反射して光る。 「すげー」 幼い俺の口からはそんな単純な言葉が漏れた。 「でしょう?この前見つけたの」 俺たちは暫くその景色に見入っていた。 「ねぇ……私たち、これからもずっと……ずっと友達だよね?」 突然、凪がそんなことを言った。
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