『回収屋』２～ホタルの光～

『回収屋』

　キンヤからの口コミと、水商売専門サイトの書き込みを駆使し、依頼者を募っている。

　地味な宣伝活動に感じられるが、意外とキャバ嬢同士のネットワークは侮れず、効果を発揮する。

　『回収屋』を始動して半年が経過した頃には、噂が噂を呼び『回収屋』はキャバクラ業界において、不気味な存在となり、都市伝説とも噂されていた。

　『回収屋』の面々は更に影を潜め、得体の知れない『回収屋』は、キャバ嬢からは現代版のネズミ小僧ともてはやされた。

　『回収屋』が始動して半年には既に、１ヶ月で300万円もの売上を叩き出していた。

　この調子でいけば、年商４千万以上も夢ではない話である。

　依頼者からの様々な依頼を真鍋率いる『回収屋』は、膨大な情報を駆使して、全て解決してきた。

　悪質な店に対して顔を晒す事もなく、主に電話でのやり取りのみでこっそりと解決する…。

　しかし、噂が広まるのが早いキャバクラ業界では、奥に潜む巨大な闇を刺激していた頃でもあった…。