序章
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彼女と俺は孤児だった。 同じ孤児院で幼い頃から共に過ごした。 いまでも覚えてる。 俺を求める彼女の小さな指を。 握り返した時のあたたかさを。 『ジェイコフ』 そう呼びながら抱き締める小さな少女を。 俺達がいつも過ごしてた、原っぱにあった大きな木。 彼女が聞いたのはその木の事。 「あの木は…ちゃんとあったよ」 俺はそう答えながら、外を見つめる彼女の横に並び、共に広がる空を眺めた。
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