男の子と女の子

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 「そういう訳じゃ無いんだけどねぇ。えーっと、うん、僕が、【君を守れるようになったら】言うよ」  「………?」  『また泣いてんのかよ。泣くんじゃねえよ。俺が助けてやっただろ?』  少なくとも、この言葉を僕が言ってあげれるくらいになったら。  『こいつ』が普通の【女の子】のように喋るようになったら。  僕がもう少し勇敢な【男の子】になれたなら。  でもそれまでは、この、男女が逆転したような関係を、楽しませてもらおう。
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