一匹狼とヤンキーの出会い

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「何だよ……けほ……」 「こっち見んな」 …………さすがはヤンキー。なんか言い方キツイな。 弁当食べよう…… あっ、卵焼き……不味い。 僕には料理は向いてないらしい。でも家には親がいないから自分で作らないといけない…… 高校生活はこの不味い卵焼きと共に送ることになりそうだ。 食堂はお金ないから無理だし。 …………てかヤンキーさんはお弁当食べたのかな? 「お弁当食べたの?」 「…………」 「食べてないんだったらちょっとあげようか?」 「…………」 …………泣きそうです。 結局あのシカトからは立ち直れないまま、昼休みの終わり5分前を告げる予鈴が鳴った。 なんか気分が乗らないから次の授業はサボろう…… ヤンキーさんも動かないけどいつの間にか足下にはタバコの吸い殻が落ちていた。 「授業行かなくていいの?」 「…………お前と同じ」 ……やっと返事してくれた。
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