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お兄さんが与守鴉と言う名前をくれた…。初めての名前よりも、お兄さんとのつながりを示す名前ということが嬉しい。
お兄さんは人を殺すのに慣れているのがわかる…。多分僕も、それに関わっていくのかもしれない。
だけど正直、お兄さんの人を殺す姿は綺麗だった。あの汚い父が、一瞬だけお兄さんの飾りのように思えたんだ。
たとえ、僕がお兄さんのどんな姿を見ようと、お兄さんから離れるつもりはない。
お兄さんが僕のすべて……。それは今も変わらない。
まだ小さくて弱い僕が邪魔なら、僕は強くなりたい。
そのためならなんだってする。今は、お兄さんに言われたことをするしかない。
だから寝るぐらいしかできないだろうけど…。
おやすみなさい、お兄さん…。
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