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正直うさぎと聞いて迷いはしたが、与守鴉はまだ子供だからな…。
白でもかまわないだろう。
逆にあまり黒いと怪しまれるだろうしな……。それに何より、与守鴉には可愛いものが似合うだろう。
「お兄さん!着替えてきたよ!あの…変じゃない?」
なんというべきだろうか?似合いすぎて何も言えないというか……。
正直理性が崩れそうで怖いほどだ。まぁそう簡単には崩れないが…。
「もう少し明るいのがよかったか?」
「ううん!これでいい!」
「そうか、まぁ…その、似合ってる」
「え…へへっ///」
あまり嬉しそうに笑われてもこちらが困るんだが、まぁいいか。
「当分同じ服になるがいいか?二着買っとけば足りるだろう。服は洗って繰り返し使えばいいだろうし、洗うにしても、そこらで洗ってもらえる。他にほしいのがあれば買うが…」
「うさぎの上着とこの黒い服とかで十分だよ!お兄さんとお揃いだもん!」
「そうか…」
そう言われると嬉しいもんだな、相手が与守鴉だからのもあるがな。
「次、どこ行くんだっけ?」
「何かほしいものあるか?」
「ほしいもの……一ついい?」
遠慮すると思っていたが、違ったか…。
いや、遠慮できないほどにほしいものなのか?
「なんだ?」
「お兄さんからのプレゼントがほしい。なんでもいいから……」
「プレゼントか…」
なんかの励みがほしいんだろうな。与守鴉ぐらいなら、ぬいぐるみでも喜ぶか?
まぁネックレスやブレスレットみたいなのでもよさそうだな。
それに発信器をつければ与守鴉の居場所がすぐわかるし、ぬいぐるみの中に、もし危ないときのために使うものを入れておけば、多少安心だ…。
いや、それじゃあプレゼントからはかけ離れるか…?
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