1556人が本棚に入れています
本棚に追加
コードネーム…。それはお兄さんみたいに自分と違った名前をつけるのかな?
まぁお兄さんの本当の名前はわかんないけど…。僕のコードネームは何がいいかなぁ。
「お兄さん、僕のコードネーム何がいいかな?」
「…そうだな、白い兎……白兎なんてどうだ?」
「それは毎度同じ服を着る気でいるから、白兎なんやろか?」
「まぁ、な」
「確かに可愛いコードネームや…白兎登録させてもらうで?訓練は酷心から受けるとええ、その上着脱いだらあかんで?意味合いがなくなればコードネームが成り立たんからなぁ」
「うん…ずっと着てるよ」
「代わりのも買ってあるから、たまには洗濯もするからな」
「うん」
「では、改めて自己紹介や…僕は殺人グループの《キルス》のボスや、コードネームは最長や」
「最長…さん?」
「好きに呼べばええよ?キルスは白兎を歓迎しよう……これをつけぇ」
「これは?」
ネックレス?なんか書いてある…?
キルス…"新人"?
「殺人をした分階級があがることもあるんやけど、大抵は殺すことに難問な人物を殺すことで、一気にあがることが多いんや」
「あがったらどうなるの?」
「あがればあがるほど、キルスでも重要な人物ってことにもなるんはわかるな?つまり、警察に捕まろうが助けたることの確率が高いんや…。僕、これでもお金と権力があるさかい…簡単なんやで?警察を脅すんわな…。けど、こちらも不利になりやすいからなぁ。新人となれば助ける可能性はゼロや」
「そうなんだ…」
もし捕まれば、お兄さんと離れ離れ…階級があがれば……。
「ちなみに酷心の階級は幹部や」
「幹部…?」
「キルスでの重要機密のみの殺人を任されるのがほとんどで、極少ない階級でもある。多少の違反は許されるくらいだ」
「違反?」
「まぁ後は酷心から聞き…僕は忙しいからなぁ。ああ、それとあそこの家は壊しといたで?本当はこれだけ伝えに来たのに結構かかったわ。それにいきなりやったしなぁ」
「ああ、すまないな」
「まぁええけど。じゃ、さいなら」
「………」
家を壊すってなんのことだろう?
最初のコメントを投稿しよう!