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「クソ!クソッ!女に負けた…!」
コックピット内側の液晶モニターに少女が写る。
赤髪を短いツインテールにし、白い肌にはそばかすが散り、いたずらっ子のような双眸が俺を見据える。
誰だ?一瞬、頭が空白になるが、理解した。
タイフーンのパイロットだ。
『……女…ね。一個付け加えるとあんたより6歳も下よ』
呆れるような、蔑むような視線と言葉で女は俺をなぶってきた。
『それで大学一?バカでしょ。上には上がいるの。お前、慢心してたんじゃないの』
「………」
言い返せなかった。
そんな気力はない。
そんな俺に構わず、少女は話す。
『良いこと教えてあげる。軍人になればいくらでも戦える。お前はもっと強くなれる』
そこで接続が絶えた。
昔の自分に今なら言える。
俺の夢は、あのいけすかねぇ女を倒す。
まずは、訓練だ。
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