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あの日、俺はリンゴの果樹園のど真ん中に居たんだ。
見渡す限りにリンゴの果樹園が広がっていて、どこを見ても同じ景色が鈴なりに続いてたんだよ。
おい。リンゴをなめるなよ?
アスファルトの道は、終わりが見えないくらい果てしなく続いてたんだ。
どの十字路を曲がっても、リンゴ、リンゴ、リンゴ…。
もう、リンゴが辺りを支配しているように見えた。
まるで、リンゴの王国に迷い込んじまったかと思ったよ。
目印のない同じ景色に、俺は途方に暮れていたんだ。
もしかして、遭難したのか?ってな。
もう一回言うけど、リンゴをなめるなよ?
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