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†序章†
三国での戦争は終結した。
漸く平和が訪れる筈だった。
だが、
大戦以前から東の沿岸部に小さな公認の領地があった。
其所では戦争による物資の輸出で富を得ていた。
来たる時のために。
そして、遂に此の領地の主はみずからを王とし、国として承諾するように宣戦をしてきた。
同時に南の王国ではとある噂が立った。
『国王に信頼されていた将軍が酷く嫌われたらしい』と。
理由ははっきりしていない。しかし、酷く一方的だったらしい。
今では、その将軍は離れた館に幽閉されている。
────東の館に、
運命が神によって作られたとしたら、何て残酷だろう。
“愛する人”と敵対するなんて、
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